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『作戦エリアに入りました…敵反応がないですねリオンさん』
彼女の声をききながら私の中ではやはりと思っていた。
もしそうなら距離をとらねばならない。彼女だって所詮は企業の人間なのだから。
「俺は念のため周辺を探索してくる。待っていろ」
私は彼女に通信を入れるとブースタに火をいれた。PAは展開していない。彼女
の機体にもPAを展開しついる様子はなかったが、彼女から返事はなかった。
ゆっくりと可変する脚部…そして私は彼女に背を向け砂に埋まったビルを目指して機体を進めた。
『…識別番号A09-HII。作戦を通達する。作戦内容は彼の撃破だ。ミッションを開始しろ』
レーダーに映った彼女の機体はうごかなかった。
「動かない…な」私の考えすぎか?そう思った時だった。
『コジマ反応を確認』
機械の鈍い音が彼女の機体にPAが展開された事を伝えた。
次の瞬間、私の機体に衝撃が走った。彼女の機体によって。
「やはりか。PA急速展開。システム戦闘モードに移行。敵目標…ネクスト!」
機体のジェネレータが静かに唸りをあげ機体からコジマ粒子が放出される。
すでに戦闘準備はできている。ブースターもPAも準備は完了した。
バシュンと大きな轟音をサイドブースタがたてた。
クイックブースタで急速旋回したそこには、彼女…いや、今では敵とかしたネクストがいた。
「速っ」
彼女の背中からレーザーが発射されるのとこちらの機体がキャノンを構えるのが一緒だった。
そう、私が負けるはずだったのだ。
しかし彼女の撃った弾は機体の少し上を通過していった。
ロックオンが伝えられる前に、いやその一瞬で私はキャノン砲で彼女を撃ち抜いた。
目の前がブースタの光につつまれる。AMSが弾があたらなかったことを伝えた。
こちらも逆方向へと機体を走らせた。
そして彼女とブーストを付加しながら向かい合った。思わず通信を彼女に繋いだ。
「お前は…なんの為に、なんで戦う!」
彼女からの返事はない。お互いが銃の引き金を引いた。
PAに全ての弾が弾かれる。クイックブースタのGで失神しそうだった。
「それが…お前の意思なのか!」
レーザーの光が私の機体を包み込む…PAが減衰され危険域に入った。
私は構わず彼女に向かってOBをふかした。彼女の段幕が揺るいだ。
「エンブレムと名に誓った友との…約束がある!」私はOBで吹き飛びそうな意識の中叫んだ。
私の機体のPAが無くなりOBが停止する。なぜか彼女が止まっているように見えた。
「俺はまだ死ねない!」
彼女のPAがなぜか解除された瞬間だった。彼女はライフルを捨てた…。
彼女の機体からブレードが展開される。私も意識せずにライフルを捨てていた。
自由になった腕で、彼女の機体の腕をつかみ彼女の展開したブレードを
彼女のコアへ…突き刺した。
そしてそのまま私の機体はOBの名残の速度で、ブレードの刀身が消えゆく彼女の機体を押し倒した。
「はぁ…はぁ…もう一度聞く。なんでお前は戦う。あの時の…答えじゃない。お前の意思は!」
彼女は最後まで黙っていた。いや、すでに返事ができなかったのかもしれない。
今の行動のせいかAMSが様々な情報、そしてそれから来る疲れ…頭が狂いそうだった。
やっとの事でAMSに全てを遮断するように伝えた。何分がたっただろうか。
私の意識が落ち着いた。彼女から返事はない。
私はコアの左側が大きくえぐれた、彼女の機体から離れた。
そしてパージしたライフルを拾い、別れも言わずに彼女の前から去った。
彼女と、また戦場で会うとは思っていなかった…。
- ARMORED CORE 4 for another Exerion story -
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